『歌』についてのエトセトラ

これから先、100年だって生きていける。



2月9日の夜、『歌』を聞きながら私は思いました。
大袈裟かもしれませんけど、本当にそのくらい、この『歌』は私に力をくれました。


買っていない人は買ってほしい。
カバーアルバムなので、どうしても絶対的比較対象であるオリジナルがあって賛否両論出るのは仕方のないことだと思いますが、まずは買ってほしい。


買って、聞く。
話はそれからだ。(強気)





01. スローバラード


何度か聞いている曲ですが、CDになると感動も大きいですね。
「悪い予感のかけらもないさ」までの持っていき方がとても好きです。
小さな波を何個か作りながら徐々に頂点まで上げていっているイメージ。

そして何度か聞いているせいなのか、感想がこれくらいしか出てこないんですけど決して嫌いな訳ではないんです。すごく好きだし、胸にくるものがあるし、やっとCDとして形になったんだという嬉しさもあります。私のボキャブラリーが貧困なせいです。精進します。




02. マンピーのG★SPOT


楽しい!!!!!っていう感情しかなくなるやつですね。
「行きますよ〜〜!」って言われてこっちまで「Yeah〜〜!!」って言いたくなるやつですね。
シャウトも最高に気分を煽ってくれます。すばるくんは煽りの天才だと思ってることは否めません。

音を絞ったラストのサビ、2回目の喉をキュッと締めるように歌う「Gスポット」が好きです。
リサイタルのどこかのあいうえお作文でオネエになった時のメンバーにツッコんでるすばるくんの声に似てるなぁと思ってました。
「何でオネエェ〜〜・・・(笑)」って感じのやつです。
すばるくん自身は全く意識してないんだろうとは思いますが、こういうすばるくんの無意識の日常会話からこの声は生み出されているんだなと興奮すら覚えました。

ラジオで発言していた通り、渋谷すばるのマンピーは確かに凄かった。




03. ファンキー・モンキー・ベイビー


楽しい!!!!!って感情しかなくなるやつですね第2弾。
すばるくんのハープから始まるアップテンポでロックな曲。

「俺の彼女」という歌詞にすばるくんの雄力が込められていて「ン゛ン゛ッ!」ってなりました。気持ち悪いですね、知ってます。

DVDで笑いながら歌っている場面も見られて、本当に楽しそうで、こちらまで嬉しくなりました。すばるくんの体はまるで楽器そのもののようで全身で曲を奏でているのがよく分かります。すばるくんが楽しければ楽しいほど、こちらの心も掻き立てられて、お腹の底から声を出したくなります。これ、ライブで聞いたら絶対楽しいですよね。他の曲ももちろん楽しいこと間違いなしですけどね。

どこまでも続きそうなくらい途方もなく長い一本道を車に乗ってフルスピードで疾走しながら聞きたい1曲。
超絶ペーパードライバー極めてるので、フルスピードでも50キロくらいです。イエス、安全運転。




04. First Love


16歳でこの曲を作った宇多田ヒカルさんにも驚くんですが、34歳でこの曲を歌うすばるくんにもびっくりしました。
First Loveですよ、初恋。
離れてしまった過去の恋人を想うその歌詞は、34歳の大人の男性が歌うとこうも変わるのかと思いましたね。初めての恋、初めて想いが通じ合った人、長い人生の中で1度しか味わえない特別な感情。16歳の少女が歌えば初めての恋を忘れられずに次の恋に踏み込めない曲に聞こえますが、34歳のおじさんが歌えば他の人と恋も愛も重ねてはきたけど、巡って戻ってくるのは初めての恋だったという曲に聞こえるから不思議です。
カバーに選ばれるような普遍的な曲って、歌い手によって色を変えるから多くの人に愛されるんだと思います。

私としては近年度々登場する砂糖菓子のように甘い歌声で歌うと予想していたこの曲でしたが、低音でしっかりとした男の人の声で歌っていたのが印象的でした。




05. 元気を出して


失恋の歌という印象が強かった曲ですが、長年支持されているだけあって、恋愛に繋がるフレーズだけじゃないのがとても素敵です。

「人生はあなたが思うほど悪くない」
何だか、この歌詞をすばるくんが歌ったことにすごく意味があるような気がしました。私は5年以上前のすばるくんの過去をネットの情報でしか知りませんが、あんな過去を持つ人が数年後の未来ではこの歌詞を歌っている。
アイドルとして生きにくそうにしてたすばるくんが、自分なりのアイドルとしての道を歩んでいる中で、「人生はあなたが思うほど悪くない」って歌ってくれるって、嬉しいですね。幸せですね。こんなに幸せな気持ちにさせてくれるすばるくんが、私の何倍も何百倍も幸せであることを祈ります。

毎日生きているんだから、そりゃいろんなこともあるんですけど、私はすばるくんと出会えた時点で最高の人生になることが確定していて、「悪くない」どころかハチャメチャ有頂天ハッピーライフを送っているので、何かに悩んでる人、人生に後ろ向きになって生きている人、もちろんこの曲のターゲット層である失恋した人に、オリジナルの竹内まりやさんと併せてすばるくんの「元気を出して」も聞いて頂きたい。前向きになれますよ。




06. 君がいないから


お恥ずかしながら、すばるくんのカバーで初めて聞いた曲です。

「いつか君に逢えなくなって」という歌詞にもうボロボロと泣いてしまって。
アイドルは永遠ではないという現実を突きつけられたり、先日見たドラマの突然すぎる最期の結末を考えてたり、原因はさまざまですが絶対ここで泣いてしまうんですよね。
渋谷すばるという人を自分の生活の中心にしてはいけないと思ってはいるんですが、まぁ、思ってるだけですけども。どうしても、いつでも、一心に太陽に焦がれる向日葵みたいに、すばるくんの方を向いてしまうんですよね。
考えたくはないんですけど、私がいつかファンではなくなったとしても、”渋谷すばる”は私の中にいつまでもいると思うんですよね。しわくちゃのお婆ちゃんになって、いろんなことを忘れてしまっても、すばるくんの名前だけはきっとずっと忘れない。たまに来る親戚とかをすばるくんって呼んじゃって「バアちゃん、それはすばるじゃないよ〜〜」って言われてる。そう思えるくらい、すばるくんは私の核になっているんです。

そんな私の世界の中心であるすばるくんに逢えなくなるかもしれない「もしも」の世界を想像して泣いてしまうんですよ。

うっわ〜〜重いわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!嫌だわこんなファン〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!

そうならないために、私が出来ることは応援することだけなので、これからもCDを買って、DVDを買って、ライブに行って、「渋谷すばるが、関ジャニ∞が大好きです!!!!!」って叫んでいくスタイルでいきたいと思います。




07. 言葉にできない


オリジナルの小田和正さんは普段音楽を聞かない母が唯一好きで、私が小さい頃にいつも車の中で流れていた音楽でした。
もちろん、この「言葉にできない」も。
この曲はやはりオリジナルの方が好きだと感じてしまいました。
母曰く「小田さんは彼の透明感のある声に合う曲だけを歌う。あの曲達は彼だけのための曲だ。」ということらしく、それに関しては私も納得しました。

だからと言ってこの選曲が失敗という訳では決してなくて、すばるくんが歌う「言葉にできない」も素晴らしいものでした。
「哀しくて」言葉にできない、「くやしくて」言葉にできないとマイナスの感情を歌っていたのに、最後は「あなたに会えて、嬉しくて」言葉にできない。あのすばるくんの切なげに眉根を寄せる顔と泣きそうな声音は、卑怯です。
すばるくんにとっての”あなた”は誰なんでしょう。メンバー達なら嬉しいなぁ。愛されたがりのすばるくんをあんなに愛してくれる人達が”あなた”でないはずがないと思っているんですけれども、どうですかね。




08. SWEET MEMORIES


過去に抱いた思いを懐古すると、思い出されるのはとても美しいものばかりです。実際に起きた出来事に、少しの脚色を加えて、鮮明に思い出せていたはずの記憶はいつしかセピア色に色褪せてしまう。
たったの22年しか生きていない私でも、そんな記憶の1つや2つはあります。楽しくて、嬉しくて、悲しくて、辛くて、でも今になってみればいつまでも大事にしていたいと思える、涙が出る程の記憶。
それを思い出させてくれるような曲でした。
まぁ曲中に出てくるような”あなた”は私の記憶の中にいないことは残念ですけど。

Mステで最後に見せた笑顔も素敵でしたね。あの表情も、いつまでも大事にしていたい、甘い記憶でした。大切に慎重に厳重に、記憶の宝物入れにしまっておきたいと思います。
やっぱり、好きな人には笑っていてほしいですね。生きることを楽しんでほしいし、幸せでいてほしい。その思いに尽きます。




09. オモイダマ「歌」ver.


どんな思いで「オモイダマ」を選んだんでしょうか。
関ジャニ∞で歌う時の「オモイダマ」はパートの振り分けが天才的だなと感じたんですよね。もうこれは長い上にくどいので割愛するんですけど。
その「オモイダマ」をすばるくんだけの声で聞く機会が何度かあって、だからこそ選曲の意味を知りたいと思いました。とてもメッセージ性のある曲ですけど、それだけじゃないだろうと。深読みですかね。

そして安心と安定のコーラスの皆さん。直接声同士を合わせるパートの3名なのですばるくんとの関係性も重要になってくると思うんですが、DVDを見るととてもいい空気感で歌っていて、「楽しそうだなぁ」なんていう頭の悪い語彙力皆無な感想が1番に浮かびました。

「オモイダマ」はとても好きな曲なので、これからも関ジャニ∞としても、渋谷すばるとしても歌い続けていってほしいです。




レコーディングムービーはとにかく泣いてました。
すばるくんの1曲1曲に対するこだわりが嬉しくて、バンドの皆さんと楽しそうに笑い合う顔が嬉しくて、そんな熱量を注いだ姿を記録したDVDを見れることが嬉しくて。
歌を生業とする人の音楽に対する真剣な顔、気を抜いた瞬間の幼さすら連想させる顔、子どものように無邪気に遊ぶ顔、一仕事終える度に安心したように溢れる笑顔、全てを見せてくれて、これ以上幸せなことってあるんでしょうか。
お食事シーンまで映してもらっちゃって、ああ…すばるくん生きてる……って確認できたので編集スタッフさんに足を向けて寝られません。金一封。


すばるくんはいつでも「この人を応援してて良かった」と思わせてくれる人です。やっぱり、案の定、今回だってしみじみそう思いました。これから先だって何回も同じことを思うんでしょうね。その度に好きが溢れてしんどくなるんでしょう。分かるよ、お前はそういう奴だよね。

あと、すばるくんはちゃんと「ありがとう」を伝えてくれる人です。「ALL EIGHTER」という文字にどれだけ喜びを感じたか。1%、それだけでもいいから伝わればいいのに。嬉しくて、嬉しすぎて、行き場をなくして溢れてくる涙が真珠になって換金されてすばるくんにダイレクト入金出来るシステムが確立されればいいのに。




欲を言うなら”渋谷すばる”という人間を知らないままカバーアルバムに出会いたかった、カバーアルバム出の渋谷担になってみたかった。
叶わない願いですけど、本気でそう思いました。
このアルバムで初めてすばるくんのことを知ったとしたら、私は何を感じるんだろう。
1枚聞き終えるまでにこんなに体力を使うアルバム。
それほど、1曲1曲に心が込められたアルバム。
すばるくんの歌を上手いと言う人もいれば、必ず下手だと言う人もいるんです。世の中ってそういう風にできているのは知ってます。
でも歌い手の熱や魂を感じるかと聞かれれば、私は痛いほどそれを感じます。感じるから、一聴の価値はあるぞと言いたい。





まぁ長々と書いてしまいましたが、私の言葉なんぞで良さは1ミリも伝わらないので、アルバムを聞いて頂いて。



そして1曲だけでも心に何かを感じることができたなら、これからも聞き続けたいと思える1曲があったなら。


どうか惜しみない称賛の拍手を、渋谷すばるに。